元市川市議会議員
片岡 きょうこ
(かたおか きょうこ)
- 2001年
三菱UFJリース -
地域限定型総合職として新卒入社、本社勤務。
法人営業・与信審査・債権回収・新規市場開発等に携わる。コマーシャルペーパーや保険商品の販売及び医療機器から精密機器搭載大型機械、フランチャイズの多店舗展開の支援や企業の大型設備投資に携わりつつ、SPC設立やストラクチャードファイナンスなどを学ぶ。さまざまな業界、資金調達手法、ビジネススキームに触れ、社会人としての基盤を養う。
- 2007年
三菱地所 -
持続可能な社会や緑地保全、企業のCSR事業の行く末について興味を持っていたところ、三菱地所の街ブランド企画部にお誘いいただき転職。都市計画事業室へ配属となる。一般社団法人大手町・丸の内・有楽町地区環境共生型街づくり推進協会の設立に参画。
設立後法人運営と共に、持続可能な社会とはどのようにあるべきかの調査研究に携わる。持続可能で魅力あふれる街づくりにはコミュニティーが必須という研究知見のもと、始業前の朝の時間に継続した学びができる「丸の内朝大学」を展開。また企業のCSR担当者や国土交通省・環境省などの政策担当者と持続可能な社会に関するあらゆるテーマでワーキンググループや分科会を実施。持続可能な社会への理解を深めていく官民連携勉強会の事務局を担う。
また2001年より継続して丸の内勤務であったため、再開発で街がダイナミックかつエレガントに変わっていく様をありありと体感。過去と未来をつなぐ再開発された建築群と水と緑が調和し、皇居からの昆虫や鳥などが訪れる緑地の造成など、持続可能で人と自然が快適に調和する環境共生型の地域に変化していく中での街づくりの仕事は、新しい未来を実体験する刺激的な職場でした。
- 2012年
退職・出産 -
夫の実家近くの八千代市で出産。
- 2013年
-
お互いの実家及び夫の職場の中間地点の千葉県市川市に自宅を購入。0歳児を受け入れてくれる保育園をなんとか探し、社会復帰を模索。
- 2014年
みずほ銀行入行 -
大企業法人業務部海外支店支援グループに配属。
世界中の支店の大型融資案件、協調融資の稟議書・審査書類・レポートなどに触れる。幼児と2人きりの狭く閉ざされた世界から、復職したことで世界中の案件を目の当たりにし、視界や思考が広がる感覚を得る。
しかし授乳とフルタイム勤務で極端に免疫力が低下し、伝染性単核球症を患う。点滴をしながら寛解を繰り返すも3度目の入院で、残念ながら退職を決意。
(現在は授乳も終わり健康です)
- 2015年
市川市市議会議員 -
体調不良で仕事を失い、ゼロリセット。もはや何も失うものは無いと、地縁なし、血縁なし、ママ友なしの状態で1人選挙を展開。選挙カーも事務所もなしの手探り選挙でしたが、市川市の皆さんのご支援を賜り、予想外の当選をさせていただきました。
在任中は、女性の活躍、産後うつの解消、子育て支援、病児保育、支援が必要なご家庭特に療育の必要なお子さんとご家庭への支援の充実、女性の起業家育成事業、幼稚園の預かり保育の延長、保育園の増設、保育の質の確保、道路行政、上下水道事業、都市計画、教育環境の改善、農商工政策、行財政改革など様々な政策提案をさせて頂きました。総務委員会、健康福祉委員会、外環委員会、都市計画委員会委員を歴任。
- 2019年
任期満了 -
任期満了を以って夫の英国駐在に帯同。
幼い子供には父親が必要と思い、苦渋の選択でしたが議員の再チャレンジを見送りました。英国でまたゼロからの生活再建。
気持ちを立て直し、子育てを通して、学校やナーサリーのセキュリティ、IT教育、朝食クラブ、放課後クラブを視察。またアートと連携した観光政策、街一帯を包み込むアートや緑化事業への取り組み、公園整備事業の寄付金集め、生物多様性への理解に繋がる学校活動、種の保存・地域貢献・生物多様性の教育拠点・家族で楽しめるレジャー(ピクニック可能な公園・cafe・レストラン・アスレチック併設)の要素も兼ね備えた動物園、世界中の食文化を楽しむクッキングクラブ、アートを通して異文化を体験するなど、多様でユニークで誰もがエンジョイできる幾多の取り組みを目の当たりにしました。また異なる背景、文化・価値観を有する人たちが、相互に尊重し合い、社会全体で多様性をダイナミックなエネルギーに昇華していく様子に大いに刺激を受けました。さらに、アートが多くの人を結びつける重要な架橋であることを痛感しました。
税制も興味深く、子供子育て商品の全ての消費税がかからないこと、制服や子供服の品質が高いうえに安いことに大変驚きました。また、死亡の7年前に贈与が完了していれば相続税が発生しないことなど、安心して子育てをし、歳を重ねても住まう土地家屋を孫子に継承できる仕組みは、持続可能な社会を目指す我が国にとっても大いに参考になることだと思います。